デュタステリドの添付文書を解説!
- ayoshino
- 2017年11月19日
- 読了時間: 4分
薬を使う時は添付文書がついてきますよね、 あなたはちゃんと読んでから使ってますか?
お薬となると使用前にちゃんと理解しておくのが正しい姿勢ですよ!
この記事ではデュタステリドの添付文書を解説してみたいと思います。
デュタステリドの添付文書で抑えるべきポイントは3つ!
薬の添付文章は大きく分けて、
1 .薬の使用上の注意点 2. 飲んだ後、体の中でいつどこにあるか? 3. 薬の効果
の3つです。
この3つについて丁寧に細かく書いてあるんですよ。
ただ、難しい言葉も沢山出てくるので読むのが大変なんですよね。 そこで、この記事ではデュタステリドの添付文書に書かれている内容を
3つ項目に分けて解説したいと思います。
デュタステリドの添付文書1 .薬の使用上の注意点
添付文書の【使用上の注意】には、
・女性(妊婦の可能性もあるので)と子供の使用は禁止している(触ることもダメ)。 →デュタステリドは男性ホルモンのある種類を抑えます。男性ホルモンは成長に使われているため、成長中の赤ちゃんや子供には悪影響が起こると考えられるため。
・前立腺ガンを発見しにくくする可能性がある。 →前立腺ガンのマーカーであるPSAの値がデュタステリドで低くなるためお医者さんにはデュタステリドを使用していることを伝えておく必要がある。
・脱毛症で使う濃度の80倍を毎日1週間継続して使っても影響はなかった。 →脱毛症で使う濃度は比較的安全と考えられる。
・性的な副作用、性欲がわかない (5.8%)、ボッキできない (5.0%)、射精できない (1.7%)があった →長期的にはそれぞれ10.8%、8.3%、4.2%まで上がるそうです(長期使用でこの副作用はなくなる)
・その他の副作用として、肝臓の障害、吹き出物、頭痛、うつになる、おっぱいがふくらむ、お腹の違和感がある →1%未満の割合でみられるということなのでかなりレアケースですが注意したいところですね。
・精子の数、精液の量、精子の運動性が2割ぐらい落ちる →正常の範囲内ではあるようです。
といったことが書かれています
デュタステリドの添付文書2. 体の中でいつどこにあるか?
・デュタステリドを飲んだあと1.5時間で血中濃度が最大になる →体内への吸収が早いということですね
・6ヶ月間毎日飲んだ場合、体から検出できなくなるのは3ヶ月後(0.1mg/日で飲んだ時)または5ヶ月後(0.5mg/日で飲んだ時)だった →6ヶ月飲み続けると、3〜5ヶ月は体内に残るってことですね
・デュタステリドは肝臓で分解される →肝臓に負担がかかるということですね
・デュタステリドを飲んだ後、おしっこではなくウンチで体から出される(42%ぐらい) →体から出るのはウンチとしてということですね
・食後の使用は血中濃度が少し低くなる →胃に食べ物があると吸収されにくいってことですね
・高血圧・狭心症・心筋梗塞の治療薬と合わせて飲むとデュタステリドが体から出るのが遅れる →上の薬と合わせると体から出にくくなるんですね
・飲んだデュタステリドの59%ぐらいが働く(後は分解されたりして働かない) →飲んだ4割くらいは働かないってことですね
・精液中に血中濃度の11.5%ぐらいの濃度で出る →このぐらいの濃度では精液を妊娠中の女性が飲んでも危険性は低そうです。まぁ、飲まない方が安心ですが(気がつかずに薬に触ってしまうリスクを含め)。
といったところです。
デュタステリドの添付文書3. 薬の効果
・20〜50歳の男性でハゲてる人たちが6ヶ月使用したところ、直径2.54cmの頭皮あたり フィナステリド 1mg/日では 56.5本増えた デュタステリド 0.1mg/日では 63.0本増えた デュタステリド 0.5mg/日では 94.4本増えた
→5分の1の量でもフィナステリドより効果があるんですね
0.5mg/日で飲めば、 フィナステリド(プロペシア)の1.54倍の増毛ができるということです。
・脱毛の原因のDHT(ジヒドロテストステロン)を作る酵素であるtype1とtype2の5αリダクターゼを抑える →両方抑えるのはデュタステリドだけ!
・脱毛の原因のDHT(ジヒドロテストステロン)の血中濃度が 0.1mg/日を6ヶ月飲み続けると → 83.6%減少した 0.5mg/日を6ヶ月飲み続けると → 90.9%減少した →かなりジヒドロテストステロンを減らしてくれるんですね
といったところです。
デュタステリドの添付文書まとめ
薬は添付文書を読んでから使用しましょう。 この記事でなんとなく理解できたかもと思った方は、 ぜひ実際の添付文書を読んでいただきたいと思います。
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